妊娠出産はデリケートなもので、欲しいと言ってすぐ来るものではないのですが、本当は産みたいと思っているのに、「お金が…」「経済的に…」などと言っているうちに何となく産めなくなる年齢になり諦めるのは勿体ない。そうならないために、今回は「子どもとお金」について具体的に考えていきたいと思います。
考え方
3つのステップで考えます。
- 親の経済的責任について、夫婦で考えをすり合わせる
- その責任にいくらかかるのか調べる
- そのお金が準備できそうか考える
1つめ「親の経済的責任について、夫婦で考えをすり合わせる」
子どもを産むことは、もちろん、産んだ子どもに対する経済的責任が生じます。
具体的には「親が教育費等をどこまで出すべきか、どう考えているのか」夫婦で考えてみましょう。どこが納得できるか、妥協点なのか話し合いましょう。
- 高校卒業まで
- 大学は奨学金も使って通ってもらう
- 本人が希望すれば大学まで
- 本人が自立するまで
1~4のどれか選択できたら、さらに「公立」か「私立」か、「上京費用」、「歯列矯正費用」、させたい「体験」なども考えてみましょう。
2つめ「その経済的責任にいくらかかるのか調べる」
ざっくりとした教育費などの目安です。
高校
公立
年間50万円
私立
年間100万円
大学
国公立
年間125万円
私立
年間200万円
上京費用
初期費用50万円、年間150万円。
歯列矯正費用
小学6年生ごろに100万円。
させたい体験やお祝いなど
運転免許証の取得には、18歳ごろに35万円。
県外の家族旅行には、1回15万円ほど。
結婚のお祝いには、20万円ほど。
3つめ「そのお金が準備できそうか考える」
自分が考える「親の経済的責任」の金額がある程度わかれば、いくら準備すれば良いのかがわかります。
予定通り貯蓄をすれば出せそうであれば問題ありません。
しかし、明らかに無理なら、もしこのまま産んだ時に「自分の責任が果たせない」というストレスや不安を感じるだろう、ということがわかります。
【例】我が家の結果
1つめ「親の経済的責任について、夫婦で考えをすり合わせる」
我が家は、夫婦それぞれの経験等から、「高校までは公立」「大学は奨学金も使って通ってもらう(私立文系の想定)」「上京費用、大学通学時の生活費は親が出す」「歯列矯正費用は親が出す」「運転免許証取得の費用は親が出す」「結婚祝いを出す」「毎年、県外に家族旅行をする」としました。
2つめ「その経済的責任にいくらかかるのか調べる」
- 高校は年間50万円
- 大学は奨学金と上京費用と生活費込みで、年間200万円
- 歯列矯正費用100万円
- 運転免許取得費用30万円
- 結婚祝い20万円
- 家族旅行に年間15万円
3つめ「そのお金が準備できそうか考える」
以前作成したライフプラン表を一部修正してみました。
ライフプラン表は何個か作ってみましたが、「日本FP協会」のものが無料ですし、作成や修正がしやすかったです。
すると、貯蓄は以下の図のようになりました。
我が家が考える「経済的責任」は子ども3人であれば果たせそうです。
良かったです😊
おわり
今回は、お金の面から、子どもを3人産んでも育てていけるのか考えてみました。
我が家は大丈夫そうとわかり、一安心です。
お金って、一人一人価値観が違いますよね。我が家の「我が家が考える経済的責任」についても賛否あるでしょう。ただ、我が家はこれで良いのかな、と思います。親が納得していることが、家庭の円満に繋がると思います。お金も時間も有限なので、どこかで「ここまでは親の責任」「ここからは、あなたの責任」という線引きが必要です。しかし、それも自分的にはなるべく早く親が教えて欲しかったし、親と一緒に考えたかったな~と思います。
また、子どもはお金がないと育ちませんが、お金があるだけでは育ちません。親のキャパシティや家庭の方針、国や自治体の政策なども大切です。今後は、お金以外の面からも、「子どもを3人育てられるのか」考えたいと思います。