【育児本感想】「自分でできる子に育つ ほめ方𠮟り方」を読んで、解釈してみた

当ページのリンクには広告が含まれています。
表紙写真
目次

この本が気になった理由:表紙

この本はSNSで紹介されていて知り、表紙の言葉から興味を持ち購入しました。

まず「3歳児健診で全家庭に配布すべき本」。3歳児健診は法定健診であり、全員が受診します。その健診の場で配った方が良いよ言うことは、よぼど重要なことが書かれているのだろうと思いました。

「エビデンスがあって信頼できる」「すぐに実践できて子育てが楽になった」。根拠があり、実践しやすいとは、さらに期待値は上がりました。

「モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士が語る」。モンテッソーリ教育は聞いたことがあります(よく知らないけど良さそう)。レッジョ・エミリア教育は初めて聞きました。オックスフォード大学ってすごそう。児童発達学博士の専門職が語るのは信頼できる。

これらから、購入を決めました。いわゆるパケ買いです。

著者について:裏表紙の織り込んだ内側部分(チリ)

著者は島村 華子(しまむら はなこ)さん。上智大学卒業、かなだでモンテッソーリ国際協会の教員免許を取得、カナダの幼稚園で教員、オックスフォード大学で児童発達学の収支、博士課程卒業。現在はカナダの大学で幼児教育の教員養成に関わっている。

つまり、児童発達学を極めている専門家ということです。

モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育について:6ページ

両教育は、子どもに対する絶対的な尊敬・尊重を基盤にしているという点でとてもよく似ている。

子ども1人ひとりを生まれながらに能力を持ち合わせたパワフルな学習者であるだけでなく、権利をもった市民とみなす。

つまり、大人は子どもの「自分でやってみたい」という自主性を伸ばすために、わき役に回り、子どもが探求心を満たせるような環境づくりに励むように、大人は子どもの主張を尊重し、ともに学習者であるという謙虚な姿勢を忘れずに子どもと接する。

子どものやりたいことを尊重する、という思いに賛同します。しかし、現実はそうも言ってられないことばかりです。一体、具体的にはどのようにしたら良いのでしょう。

この本の対象児:9ページ、1ページ

本書のほめ方・叱り方は3~12歳を対象としています。

明確な理由は書かれていませんが、3歳ごろから「自分で問題解決ができるようになってくる」「自我や自立心が拡大」「話し言葉が拡大」するためでしょうか。

ちなみに、本書とは関係ないところで聞きましたが、0歳児に叱るのはマイナス効果しかないそうです。例えば、頑張って準備した離乳食をあげたら吐き出されて怒ってしまった場合は、子どもを変えさせるのではなく、大人のストレスに向き合うべきなのだそうです。例えばレトルトを使うとか。

ほめ方(一部ピックアップ):49ページから

努力や過程、試行錯誤した手順を褒める「プロセスほめ」が良い。

例)「頑張って最後までやりきったね」「各章のまとめが的確で、全体に一貫性があって、非常に読みやすい文章だった」「丁寧にしていたね」「自分から挑戦してくれたんだね」「お友達が元気が出るように笑わせてくれたんだね」「毎日のがんばりの積み重ねだね」

子どもに質問もしましょう。大切なのは、子ども自身がどう感じたかということだからです。また、この際、子どもは情報を整理しきれないため具体的に質問しましょう。

例)「今日、お友達と一緒にいて、いちばん楽しいことはなんだった?」「自分で書いてみてどう思った?」「お手伝いでいちばんがんばったことはなんだった?」「泣いているお友達がいたらどうしてあげたらいいかな?」「どの動物が一番好き?」

𠮟り方(一部ピックアップ):88ページから

子どもの気持ちや意思を受け入れたうえで肯定の言葉の声をかけると、脳が戦闘モードに入るのを防ぐことができ、反発せずに自分や他人の気持ちに寄り添う柔軟性が生まれます。ありのままの子どもを受け入れたうえで手を差し伸べます。

例)「そっか!洋服を引っ張りだしたかったのね!このお洋服はこの引き出しにしまうから、終わったら一緒に片付けようね」

具体的に褒めるように、好ましくない行動の理由を説明しましょう。子どもに、自分がとった行動が、子ども自身あるいは他者にいかに影響を与えるかというモラル(道徳)に焦点を置きながら具体的に説明しましょう。

例)「走るとぶつかったりして、あなただけじゃなく、ほかの人もけがをするかもしれないから、ここは一緒に歩こうね」

親自身の気持ちを正直に伝えましょう。「わたしメッセージ」は、相手を批判せず、自分がどう感じているか伝えます。行動+感情+影響+提案ができれば効果的です。

例)「朝、時間どうりにおうちを出られたら、私は安心するんだけどな。遅刻すると教室の邪魔になってしまうから、次からは時間通りにおうちを出られるように一緒にがんばってみようか」

傾聴:130ページから

家庭でのコミュニケーションを通じて、適切な会話力や社会性を身につけていきます。

心から相手の話を聞き、無条件に受け止めましょう。

ポイント「子どもの話に心から興味をもつ」「子どもの気持ちを無碍にしない」「子どもが苦しい思いをしていたとしても、本人が自分の力で問題解決ができると信じる」「自分の分身や所有物ではないということを理解する」

反映することで、話し手と聞き手の理解が一致しているか確かめましょう。反復、言い換え、明確化(質問)、要約することで、信頼関係が生まれ、考えを引き出しやすくなります。

まとめ

本書には他にも具体的な場面の例などが載っていますので、気になる方は購入して続きを読んでみてください。我が家は1歳7か月の子どもがいるので、3歳まではもう少し先ですが、お話しが上手になるのが楽しみです。その際、具体的に話すことを意識したいと思います。子どもの社会性や自己肯定感が上がるような関わりをしたいです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

会社員夫婦のブログです。
身の回りの情報を書いています。

当ブログはAmazonのアソシエイトとして適格販売により収入を得ています。

目次