【育児本感想】「小児科医と筋60年の医師が説く 子育て5つのカギ」を自分なりに解釈してみた

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優しい医師の話し
目次

はじめに

今、子育ての孤独感や閉塞感が子育て不安やストレスを高め、わが子へのいらだちに転じ、さらに虐待につながってしまうような負の連鎖が社会問題となっている。

本書は、「よりそう」「ゆだねる」「まもる」「あたえる」「つながる」の5つの心構えを紹介し、親が自分で自分を親にする「親育て」の道しるべになり得る。

親としての自信を持ち、親子で愛情に満ちた豊かな人生をともに歩んで欲しいと、子育てに悩む親にエールを送ってくれる本です。

1 あたえる 

愛着はコミュニケーションの基本。いかに乳児期に愛着を形成できるかが、その後の対人コミュニケーション力を健全に育んでいくのに重要。

親が根気強く語り掛け、抱きしめ、笑顔を向けることで必ずその愛は届いており、ゆっくりであっても愛着は育まれていく。発達障害のある子もそう。

空腹や湿ったおむつなど、親に不快であると発信して助けを求めており、親がきちんと応えることで愛着が育まれていく。

愛着は子どもに安心して欲しいという気持ちから生まれる。赤ちゃんは生まれた直後から生きる力をたくさんもっている。赤ちゃんも親を育て、与えてくれている。

愛着が十分に育まれていけば、自分の状態や置かれている状況を受け入れやすく、自己肯定感も育っていく。愛着で得た、良好な人間関係の原型を胸に、子どもは外の世界へと踏み出していく。愛着が十分に育まれ、自分も他人も大事にできる子なら、世界はとても優しく、前向きな気運に満ちたものである。

つまり、親から子どもへ愛着を与えろということですね。

2 よりそう

自己肯定感を育むことが子どもの才能を伸ばす。

その子のありのままを認め、良い面をどんどん褒めて、自信をつけさせることも教育の一環として、親自身が積極的に働きかけるべき。

子どもが塾に行かずとも自発的に学習する姿勢を親が育んであげることの方が大事。自己肯定感を教える塾はないし、自己肯定感は親子の愛着の延長にある。

子どもに自我が芽生え、イヤイヤする時、親が子どもを否定し抑え込んでしまうと子どもに自己肯定感が生まれにくくなる。逆に、上手く受け入れつつ折り合いをつけつつ対応できれば、自己肯定感が育ちやすい。

イヤイヤは理不尽なことのように思えても、自分なりに考え、判断し人に伝えるコミュニケーションの基本。子どものこの能力を認め伸ばさない手はない。

自己主張できない子が今の時代多い。子どもは言葉足らずながらも自己主張している。なぜいやなの?と問いかけ、向き合うことで、自分の言い分を聞いてもらえたというポジティブな気持ちが残る。また、なぜいやなのか自分でも考えるようになる。そして、自分なりに説明を試みるようになり、いたいたもだんだん治まってくる。また、大人も言葉でなぜして欲しいか、してはいけないか伝えることが大切。大人が真剣に対応すれば数カ月の赤ちゃんでもその思いを汲み取ってくれると感じることが何度もある。

よくできたね、すごいね、という言葉で自己肯定感が作られていき、新しいことにチャレンジする精神も育つ。

つまり、子どもを肯定して寄り添い、自己肯定感を高めろということですね。

3 ゆだねる

自分で考え行動できる人間になるためにはアイデンティティー形成が必要。

親は子どもに「こうなることを期待しているけど、あなた自身はどう思っている?」と自分の考えをしっかり伝えて聞くことが大切。

手書きの目標がやる気を引き出す。親が宿題やりなさい、と叱るのではなく、自分で目標や課題を書いて、書いたのがからやろうという気にさせる。出来なかった時、叱るのではなく、本人に書いたけれどもやれない自分を、張りだした紙を毎日見ながら本人に考えさせるきっかけにさせる。親は書いたことをやり遂げた時にすごく褒める。

かっとなりやすい子は、ほんの数秒でも待てれば怒りの強さは峠を越え、衝動的な言動を抑えやすいため、数秒気をそらすようにする。怒ったらこぶしを固め、ぎゅっと力を入れてみる。

どんな夢でも良いがただ空想しているだけでは駄目。夢に近づくには実際にアクションを起こし、小さくても良いので成功体験を積む。成功体験が自信を生み、さらに先へ進む原動力になる。

つまり、子どものことは本人の意思と行動にゆだねろということですね。

4 まもる

1歳を過ぎると、先天性の病気を除けば、死亡原因の1位は事故。事故は、交通事故や水の事故、そして転落。0歳児では窒息。予防策、念のためにの心がけが命を救う。

乳幼児の体調不良はほとんどの場合で数日から1週間様子を見ていれば回復していく。軽い風邪の場合は、自宅であたたかくして栄養をあたえて様子を見ることがいちばんの治療。もちろん病気の内容や症状の強さによって必要と判断すれば、注射や薬などの処置、処方をする。病気にかかって治してを繰り返して免疫がついていく。

ワクチンのある病気は、接種が最も確実な予防。

かかりつけ医は乳幼児期から思春期まで長く付き合うことを考えれば受診先を頻繁に変えず信頼できる医療機関で継続的に診てもらうほうがメリットが大きい。

母子手帳は成長記録であるが、育児のポイントがまとめられており、最良の育児書。

つまり、事故や病気、誤った情報から子どもを守れということですね。

5 つながる

小児科医は子どもたちの総合医。

かかりつけ医をもてば1年、2年と継続的に顔を合わせることで医師も患者もお互いのことがよく分かってきて、話しもしやすくなる。

「地域に暮らす皆が子育てのサポーター」という空気になれば親の負担感が減るはず。特にプライマリケア(病気の初期段階や緊急時の医療)を担う、かかりつけ医も含まれる。

現状、よろず相談に応えられる医師とそうでない医師がいる。今後、方向性が明確になれば小児科医に求められることも変わっていく。

つまり、良い小児科医と繋がれということですね。

まとめ

本書を読んでみて、筆者の原 医師は患者の子どもと家族にとても優しい気持ちを持った先生だとわかりました。そんな先生の病院の近くに住めていれば良かったのにな~。

でも、かかっている病院の医師を短絡的にマイナス評価せず継続してかかってかかりつけ医として受診しようと思いました。

あと、愛着、自己肯定感、アイデンティティですね。「まもる」の部分は概ねわかっていたことかな。たくさん語り掛け、イヤイヤにはなぜ嫌なの?と向き合い折り合いをつけ、成功体験をたくさんさせる、そんなことを意識したいと思います。

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この記事を書いた人

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