著者
竹内成彦さん。日本カウンセラー協会認定カウンセラーです。開業しており、臨床数は1万2000回を超えます。
現場でたくさんカウンセリングをしてきたカウンセラーさんなんですね。
初版
2014年5月12日。約10年前の本です。
やや昔ですが、昔過ぎる訳ではない。
まえがき
子育ての問題の多くは「親の愛情」がうまく伝わらないときに起こる。愛情不足になると不安を感じて、子どもはさらに困った行動に出ることが多い。
何をもって愛情と感じるかは子ども次第。
本書で紹介するのは、愛情が伝わりしつけしやすくなる方法。すなわち、「生まれつき性格」を大切にする子育てのコツ。
子育てで困るときの原因が全て愛情不足かと言われると納得は出来ませんが、愛情不足があれば子育てで困ることは起きるでしょう。子どもに伝わりやすい愛情のかけ方、教えてください!!
性格テスト
本書では、親用のテストと子ども用のテストがあります。
詳細は、ぜひ本書を読んでみて欲しいのですが、私はやや子どもタイプ、子どももやや子どもタイプでした。
私も子どもも「緊張を解くのが苦手」「さみしがり屋」「自分の感情に振り回される」「年上の人といたほうが落ち着く」「失敗するのではないかと不安になる」等があり、人から褒められたい、認められたい、受け入れられたい気持ちが優位に立つ様です。
逆に「自分の思うようにやりたい」気持ちが優位に立つのが「大人タイプ」です。
子どもタイプの親は、子どもと分かり合えるのが良い点だが、子ど伊達に自信をもちにくい傾向がある。
子どもタイプの親は後ろ盾があれば自身持って子育てできる。実の親でも配偶者でも義父母でもママ友でも書籍でもok。
子どもタイプの親は、自信がない故に、自分の直感を信じず、的確な情報を求めて、他の人の意見に耳を傾け、めっしんに子育てする人が多い。このため、驚くほど立派な子どもを育てることが少なくない。
子どもタイプの子ども×子どもタイプの親 愛情の伝え方
- 緊張しやすいので、のびのび育てる
- 家庭が癒しの場となるよう、なるべく怒ったり叱ったり脅したりしない
- パパは頼もしく優しい存在
- ママは優しく面倒見の良い存在
- 夫婦仲が良い 「お母さんはパパと私、どっちが好き?」と聞かれたら、「パパ。あなたのことも大好きよ」と伝える。 子どもは安心して巣立つ
- 家族仲が良い 家族仲が良ければ、子どもは集団社会を怖いと思わない
- 親の影響を受けやすいので、子どもの前でオロオロしない
- 得意なこと、好きなことを見つけられるように手伝う
- 体験をさせる時は、本人に余裕があるか見極め、子どもが失敗しないよう準備してあげる
- たくさん褒める みんなの前よりも2人きりの時 きょうだいを育てる際は、叱るおはみんなの前、褒めるのは2人きり ※会社の業績を上げる際は逆にみんなの前で褒め、2人きりで叱る
- 楽しませてあげる
- 「お母さんがいるから大丈夫」と怖がらせない
- かんしゃくは、子どもは一時的に気が乗っていないだけなので、しばらく待ち、タイミングを見計らって声をかける 放っておくか抱きしめる 放っておくと我慢を覚える
- 無理強いしない ちょっと頑張ればできそうな時はスモールステップアップで確実にやれることをさせ、自信を与えてからさせる
- 甘えたいイヤイヤには子どもを抱っこしたり、膝の上にのせながら優しく言い分に耳を傾ける
- なぜなぜ?は勝負どころ 学ぶ意欲を育てる どうしてだと思う?と考えさせるか、絵本に書いてないかな?と本を読ませるなど
- 4~5歳は体力をつけることと、性教育を行う
- 愛で育てるという視点をもつ
- 「入れて」という言葉を覚えさせる まずはママからママ友作りや人の輪に入れてもらう
まとめ
人には様々なタイプがあり、「子どもタイプ」「大人タイプ」と分けられるのは面白かったです。
子どもらしい子どもか、少し達観しているような子どもか、の違いでしょうか。大人も子どもっぽい人としっかりしている頼れる大人のような人がいますもんね。
我が家は全員やや子どもタイプでした。
子どもタイプの子どもには、褒めてのびのび育てる、子どもタイプの親は、自信をなくしやすいけど、自信がないのが良いところでもあって、正しい知識を欲しているってことだから、これからもわからないことがあれば貪欲に勉強したいと思います。
また、上記の愛情の伝え方は理想論かなと思うところも少しあります。家族仲が良い、無理強いしない、失敗しないようにする、なるべく怒らない、オロオロしない、得意なことを見つけるのを手伝う。
でも、理想を持つのも大事なのかなとも思います。睡眠不足さえ解消されれば、出来なくはないかも。子どもを大事に大事に愛を持って、子どものペースに寄り添って子育てしていきたいものです。