cado(カドー)という会社の加湿器を購入して半年くらい利用しています。紹介しているブログ記事はあまり見当たらなかったので正直にレビューしますね。

まず結論
この製品を一言でいえば、おしゃれ高級加湿器です。
半年使ってみた感想としては、見た目や機能性にコストをかけても良い人におすすめできる加湿器。まず、買ってよかったと感じています。
加湿機能は良好。タンク容量も多くて目いっぱい入れれば一晩中付けていてもなくなることはありません。
cado(カドー)ってどんな会社?

調べてみると、まず日本の会社です。一言でいえば、おしゃれな家電を作る日本のベンチャー企業ですね。
株式会社カドーとして東京にオフィスを構える未上場の企業が展開するブランドがcado(カドー)です。従業員数は調べた限りだと14名となっていますが、資本金2億円ちょっとで、小~中規模の企業という感じです。
2011年の創業で、空気清浄機をかわきりに、加湿器、ヒーター、ドライヤー、最近では布団乾燥機などの比較的小型の家電を扱うメーカーです。企画・設計・製造・販売まで行っていますね。
ポップアップストア(一定期間だけ限定的に出店される店舗)はたまに開催されているようですが、実店舗は構えていないようです。私はオンラインストアで購入しました。

cado(カドー)の強み
企業としての強みは、デザイン性と機能性を押し出しているようです。
特に、ほかのメーカーと違うと感じるのはデザインですね。実際、スタイリッシュなデザインで洗練されていると感じました。ただそこにおいてある家電ではなく、部屋の中のインテリアに馴染みやすい製品が多いです。一言でいえば、おしゃれな家電です。
機能面では、今回購入した加湿器では抜群に優れていると感じた機能はありませんでしたが、問題なく快適に利用できました。
サポート
家電を扱う企業のわけですから、購入前後のサポートも気になるところです。まず、サポートについて悪い評判は調べた限りではみつかりません。
お客様サポートとしては、サポートセンターが設けられていて、電話サポート(平日9~17時)とメールサポートに対応しています。電話はつながりにくいことがあると記載があり、メールでの問い合わせを促しています。そこまで人はさいていないのでしょう。
取扱説明書とは公式ホームページでも確認できます。図面付きで細かく解説されていてとくに不満点はないですね。
また、よくある質問とその答えが公式ホームページのカスタマサポートに細かに掲載されています。文章のみで多少読みにくいところはありますが、良心的なように感じます。
私はシンプルな操作性で特に不具合なく使用ができているので、いまだサポートにお世話になってはいません。日本のメーカーで、創業から15年弱経っていることも考えると、十分なサポート体制がとられていると考えてよいのではないでしょうか。
今回購入した加湿器
さて、今回私が購入したcadoの加湿器(STEM 350)のレビューです。
結論としては、最初に言ったように、デザインがおしゃれな普通の加湿器。普通の、というと機能が優れていないように聞こえますが、問題なく使えるという意味です。タンク容量は多く、加湿もばっちりしてくれます。
まずどんな製品か?を紹介して、そのあとに実際に使てみたメリット・デメリットを紹介します。
スペック

価格 | 29,920円(税込み) |
加湿方法 | 超音波式 |
対応する部屋の広さ | 洋室~11畳 / 和室~7畳 |
最大加湿量 | 400mL/h |
タンク容量 | 3.3L |
センサー | 温度センサー / 湿度センサー |
電源 | 有線コード |
消費電力 | 最大34w |
大きさ | 直径約210×高さ約354mm |
運転モード | オート/ ナイトモード / 間欠 / 弱 / 強 / 急速(2時間) |
タイマー | 1H/4H/8H |
特徴

家庭用としてはミドルクラス程度の性能をもつ超音波式の加湿器です。
寝室や個室など、そこまで広くない空間の乾燥対策に使える加湿器という感じです。
円柱型のスタイリッシュなデザイン
まず目につくのはデザインです。
最近では珍しいデザインというわけではありませんが、円柱型で、噴霧に勢いをつけるための突起物がタンク内部に隠れています。
側面はつるつるしていて、無駄な部分はなく洗練されたデザインですね。ボタンもタッチ式でおしゃれ。
見た目に凝りすぎて、極端に掃除がしにくいということはなく、メンテナンスの部分でもよく考えれています。壊れにくい部分もなし。
タンク容量3.3L
タンクの容量もミドルクラスといった感じです。5L以上入るような大容量ではないですが、すぐになくなってしまうことはありません。
最大出力で動かすと約8時間で水がなくなります。私の使用状況では、子どもが寝ている間はなくなることなく加湿できていますよ。
加湿性能
最大加湿量400mL/hは急速運転をした時の加湿量です。木造和室だと8~10畳程度、プレハブ洋室だと10~14畳程度をまかなえるといわれることが多いです。
電源を入れた状態ではオートモードで、適度な湿度を保ってくれます。(らしいです)
消費電力
最大出力時の34wは、
1か月(30日)連続運転した場合の消費電力量
→0.034kW × 720時間 = 24.48kWh
電力料金を1kWhあたり30円とすると
→24.48kWh × 30円 ≒ 734円
これを1日8時間使用したとしたら
→734 / 3 ≒ 250円
私の使用方法だと最大でも250円/1か月という計算です。これは超音波式のメリットですが、電気代は比較的安いです。
メンテナンス性
手入れのしやすさに注目した構造で、交換が必要なフィルターはワンタッチで交換が可能です。
手入れの仕方も細かく説明書で解説されています。
交換が必要なフィルターは、タンク部分の下部に水道水のミネラル成分を少なくしてくれるカートリッジです。これによって、超音波式の加湿器で発生しがちな”白い粉”が発生しにくくなるようです。
実際、毎晩最大出力で使用を繰り返していますが、白い粉は発生しません。ただし、一定期間で交換の必要があるのでランニングコストはかかります。カートリッジの交換は自体はかなり簡単にできるようになっていますね。
除菌も可能
専用に開発された空間除菌用の高機能電解酸性イオン水を使用することで除菌が可能(なようです)。
アロマ
別売りの専用アロマオイルでアロマディフューザーとしての機能もかなえられます。私はやったことありません。専用オイルは正直かなり高価です。
価格帯
価格の面からみると、超音波式としてはかなり高価、加湿量の面からみても高価な部類に入ります。
(どの製品でもお値段がはる)ダイソンの300mL/hの超音波式加湿器が3万円前後であることを考えるとイメージしやすいですかね。
メリット
私が買ってよかったと感じた点は、以下の4つです。
- デザイン
- 加湿性能
- タンク容量
- 静か
やはりスタイリッシュ
円筒型のツルツルしたフォルムで、家電然とした感じはしません。水をためるタンク部分と機械本体部分が上下に分かれた見た目は、おしゃれな水槽って感じ。
おうとつはなく、洗練されたデザインと感じます。
オンオフや機能を切り替えるボタンについてもおうとつはなく、タッチ式です。文字ではなくアイコンで表現されていてこれもスタイリッシュ。
LEDランプ機能もあります。タンクの壁面についた水泡に反射するカラフルなランプはさながらイルミネーションです。が、就寝中の使用が目的の私にはいらない機能です。
加湿機能よし
超音波式の加湿器です。最大出力にするとかなりの勢いで噴霧してくれます。勢いがあるうえ、少し縦長のフォルムなので、霧が床に落ちて水でぬれるといった経験もありません。
勢いがない加湿器だとすぐに床がぬれたりするんですよね・・・。毎晩使ってこれがないのはGoodです。
タンク容量よし
上部のタンク部分は取り外し式になっていて、流しにタンク部分を持っていって水を入れられます。容量は3.3L。暖房をつけながら利用するので6畳の寝室で一晩中加湿器を使用すると加湿器の水ってすぐになくなります。
でも、メモリがついている部分まで水を入れて利用していると早朝に水がなくなり、ランプが点灯してしまうことが多いです。これは、水を目いっぱいまでいれることで解決しました。
音がしない
寝室での寝てる時に使用していますが、音は全くと言っていいほどしません。運転音は30dBAということですから、本体に耳を当ててようやく感じるレベルです。
音で睡眠を妨げられることはまずないでしょう。
デメリット
逆に不満点は大体以下の通り。
- 価格
- ボタンの押しにくさ
- 移動には向かない
- タンクの設計
- 光がうるさい
- ランニングコストの問題
- スマホ連動がない
高い買い物です
価格は税込みで約3万円です。
見た目がおしゃれで、タンク容量、加湿量から妥当な値段ではあると思うのですが、寝室の加湿器に3万円をかけるのは勇気がいりましたね。でも買ってよかったと思います。
タンク容量3L程度の超音波式なら、アイリスオーヤマで1万弱で売られています。
加湿量で考えても、(真偽のほどは不明ですが)400mL/hの加湿器は1万円あれば購入できます。
そこまでコンパクトではない
公式ホームページでは、まるで棚の上においても違和感ないような写真がありますが、それなりに大きいです。サイドテーブルにおくような使い方も推奨されていますが、さすがにイメージできません。円柱型で重心が高いので、床に置いた方がいいと思う。
中型のごみ箱とか、小型のかさ立てくらいのイメージです。
あと、ホームページではまるでコードレスかのような写真が掲載されていますが、電源ケーブルを取り外して使用はできません。仕様をみればわかりますが、価格も高いですしコードレスと誤解してもおかしくないと思うので少し不親切かなと思います。
移動しようと思うと、一番下の部分を持たなくてはいけないので結構大変です。水が入っていなければ重くはないですが、寝室からリビングに移して電源コードをさして使用しよう!とはならないですね。
ボタン設計について
私にとって致命的なデメリットと感じているのはこれで、暗いときにオンオフができません(すごくしにくいです)。
この加湿器は、おうとつのないタッチ式のボタンです。ボタン自体は反応もよく、押したときのぽーーーんという音がなかなか心地いいのです。
が、ボタンにとっかかりがないため暗いときにオンオフのボタンの場所もわからないですし、機能の切り替えボタンも何がどのボタンでどの出力で動いているのかよくわかんないです。
ユニバーサルデザインの観点からみてもこれはどうなのか。せめて電源ボタンにぽちっと突起があったりしたらいいのに、、、と思います。
これはマーキングシールみたいなのを張れば改善できそうですね。
タンクがはめにくい
上部のタンク部分を取り外してシンクにもっていき、直接水を入れて戻す方法で補水をしています。タンク自体は軽くて開口部も広く水は入れやすいのですが、タンクを設置するときが少しだけ厄介です。
円形のタンクはどの方向からもはまるわけではなく、タンクと本体部分にそれぞれ対応したところをはめ合わさなくてはいけません。
これを3Kg以上の水をもった状態で下を見ながらやるのが結構面倒です。これ自体は仕組みとしてしょうがないのでしょうか?慣れるしかありません。
ボタンのライトがまぶしい
電源が入っている、あるいは特定の機能で起動している時にボタンの上が光っているのですが、暗くするとまばゆく輝きます。光が目に入ると寝れない人はいやでしょう。
遮光シールで対応は可能ですが、明るいときにもわからなくなるジレンマ。私は寝れないほどではないのでそのままですが、この価格帯ですし点灯のオンオフとか光量の調整とかできたら100点だったなぁ。
また、タンクの下がリング状に光るのですが、タンクの水がなくなるといかにも緊急事態!と言わんばかりの赤いランプがリング状に点滅して警告音がなります。暗い中で点滅すると非常に鬱陶しいです。せめてオンオフの機能があればなぁ。
ランニングコスト
フィルターカートリッジの3~6か月ごとの交換が推奨されています。
取扱説明書にはこうあります。
フィルターカートリッジは水道水に含まれるミネラル分を除去し、水の硬度を下げる機能があります。フィルターカートリッジは消耗品です。一般的な水道水で1日タンク1杯使用した場合は 約3ヶ月が交換の目安となります。
私の使用方法だと3か月で交換、、、
フィルターカートリッジは1個5000円程度。3か月で交換すると年間2万円。もう少しでもう1個買えそうな勢いです、、、
半年間就寝中に稼働し続けるという使用方法ですが、一度も交換していません。やらなければいけないとは思う。今のところ汚れが目立つことはないです。
スマホでの制御はできない
スマホアプリなどと連携する、いわゆるIoT 対応はありません。
リモコンもないので、床に置いてある場合はかがんでスイッチを押します。足でやっても反応はいいんですけどね。
まとめ
今回は、cado(カドー)の加湿器(STEM 350)についてレビューしました。
結論としては、非常に気に入っています。高価でしたが買ってよかったと思います。
公式オンラインストアでの購入がベストですが、売り切れの場合は別のオンラインストアですかね。家電量販店などの実店舗ではみたことはないですね、、、。
ほかのcadoの加湿器
今回購入したSTEM 350には上位機種(というか違う製品ですが)もあります。そっちの情報もまとめておきます。STEM 350が気に入ったので、リビング用のもほしいなぁ。

STEM 700i
価格 | 54,890円(税込み) |
加湿方法 | 超音波式 |
対応する部屋の広さ | 洋室~19畳 / 和室~12畳 |
最大加湿量 | 700mL/h |
タンク容量 | 2.3L |
センサー | 温度センサー/湿度センサー/照度センサー |
電源 | 有線コード |
消費電力 | 最大34w |
大きさ | 直径270×高さ855mm |
タイマー | 1H/4H/8H |
こちらは対応する部屋の広さが広がったのと、デザインが少し奇抜ですね。大きい上にどこにでも合うデザインではなさそうなので、どうしようかな。といったところです。相変わらず高い。
ただし、タンク容量が2.3L。
タンク容量が2.3L(=2,300mL)で、1時間あたり700mLの加湿量の場合、
→2,300mL÷700mL/h=約3.29時間
つまり、最大出力で3時間20分程度でタンクが空になる計算になります。リビング使用を目的にするなら最大出力の長時間使用はしないのかな?
あと、照度センサーがついていて部屋が暗くなると一部のライトが消える仕様らしい。ただし、ボタンのライトは消えないとのことで私の思った性能ではなさそう、、、。
スマホアプリに対応しているのも大きいですね。(アプリの出来はわかりませんが)タイマーをスマホで操作できれば朝に消すという面倒な作業もなくなるかなぁ。