子どもの誤学習に気づいたとき、親ができること【偏食】【YouTube依存】

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泣くこども

子どもを育てていると、「あれ?なんでこんなに頑固なんだろう」と感じる瞬間があります。食べ物の好き嫌い、YouTubeの見る順番、服の着方、寝る前の習慣…。それがいつの間にか“こうじゃなきゃ嫌”に変わってしまうことがあります。実はそれ、「誤学習」と呼ばれることがあります。今回は「誤学習」についてまとめました。

目次

「誤学習」ってなに?

誤学習とは、子どもが日常の中で経験を通して「こうすれば安心できる」「これは怖い」と自分なりに学んだ結果、少しズレた理解になっている状態のことです。


例えば、嫌いな食べ物を出されて、泣いたら片づけてもらえたら、
 →「泣けばイヤなことを避けられる」と思ってしまう。

ご飯を食べないときに「じゃあYouTube見ながら食べよう」と言ったら、
 →「ご飯を食べる時はYouTubeを見る」と学んでしまう。

親としては「その場を落ち着かせたい」「とりあえず食べてくれるならいい」と思っての対応ですが、
その経験を通して、子どもが間違った形で安心や成功体験を積み重ねてしまうことがあります。

一度そのイメージが強く残ると、修正には時間がかかります。
でも、気づいて関わり方を変えることで、少しずつ新しい学びに上書きしていくことができます。

イライラ・反発の裏側にある「不安」

誤学習が積み重なると、子どもは「自分の思い通りにならない=不安」と感じやすくなります。

例えば、「いつもと違うスプーンでご飯が出てきた」「見たいYouTubeの順番を変えられた」など。

そんな小さな変化にさえイライラしたり、泣いて反発することもあります。その時、親も「もうどうしたらいいの?」と途方に暮れてしまいます。

でもそれは、子どもが「今までの安心の形」を守ろうとしているからで、子ども自身も不安と戦っています。

子どもにとっては、自分を守るための大事なルールですが、そのルールが積み重なると、集団生活の中や親子の関係で「上手くいかない場面」が増えていきます。

特に、誤学習の結果として出てくるのが「反発」や「イライラ」です。

例えば、
・思い通りにいかない → 「安心のルール」が崩れて不安になる
・親が止める → 「否定された」と感じて怒る

つまり、子どもが怒っている時は、「怒り」よりも先に「不安」や「混乱」があることがあります。

その不安を、子どもなりに“怒る”という形で表現しています。このため、反発やイライラの裏には「安心したい」というサインが隠れています。

親ができる「対応」と「境界線」

大切なのはルールを決めること。そして、「気持ちを受け止めながらも、ルールは守る」こと。

子どもは、ルールがあることで安心します。可能なら、子どもと話し合いながらルールを決められると良いと思います。子どもと話し合いすることが難しければ、親が決めます。

ルールを守らせることが負担で難しければ、「チョコは購入しない」「Youtubeは壊れて見れなくなった」など少し極端でもそのような設定にすることで諦めてくれる場合もあります。

ルールの例

  • 食事の準備ができたらYouTubeを終わりにする
  • 20時になったらYouTubeを終わりにする
  • 怒ったらYouTubeを終わりにする
  • 自宅ではYouTubeを見ない、見せない
  • 苦手な食べ物でもひと口だけは食べる

最初は誰でも反発します。
しかし、「嫌だったんだね」と気持ちを受け止めながら、毅然とルールとその理由を繰り返し説明するうちに「これが我が家のルール」と理解していきます。母や父、1人だけが頑張るのではなく、家族の理解を得ることも大事です。なぜ、このようなルールを決めるのか、共通理解を持って家族で守るようにしましょう。

もし、毎回子どもの言いなりになり、ルールもなくなってしまうと、子どもは「泣けば変えられる」「大人の言葉より自分の主張が優先される」という誤学習をさらにしてしまうことがあります。これは将来的に、集団生活や社会での困りごとに繋がることもあります。

また、何より大切なのは、親が無理をしすぎないこと。

体調が悪い日や気力が出ない日、外出している時など「今日は特別の日にしよう」「ママがしんどいから、今日は好きなものだけでいいよ」と理由を言葉にして伝えることで、子どもは「ルールがなくなった」のではなく、「状況によって変わることもある」と学べます。

そんな日があっても良いと思います。親の体調や気持ちを大切にする姿は、子どもにとっても「無理しなくていい」「休むことは悪くない」という大切な学びになります。親が負担になり過ぎないルールにすることも大事です。

まとめ

子どもの誤学習は、親の「甘やかし」ではなく、「なんとかしてあげたい」という優しさから生まれるものです。

だからこそ、気づいた時に少しずつ方向を整えれば大丈夫です。
完璧じゃなくて良い。親も子どもも、日々学び合いながら成長していくのだと思います。

おわり

「誤学習」というワードは、私が子どもの発達相談の仕事に関わっていた時に知った言葉です。親も子育ては初めての事ばかりで、わからないことがたくさんありますよね。特に、「子どもが好きだから」と良かれと思ってYouTubeをつけていたら、「見たい動画じゃない!」とイライラ怒り出したり泣き出したり。

「誤学習」というワードを知っていれば、「しつけ」にも活かせると思います。子どもの言いなりになることと、子どもの気持ちを受け入れることは違います。子どもの健やかな成長を願うからこそ、厳しくならないといけないタイミングもあります。

しかし、親のしつけだけでは解決できない場合もあります。そんな時は、心理士等、発達相談の専門家に相談してみてください。家庭でのルール作りについても助言いただけると思います。

私も日々悩みながらの育児ですが、かわいい我が子がいつか自分で生きていく力を身につけられるよう、一緒にそれなりに育児を頑張りましょう😊

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この記事を書いた人

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