以前、最近聞いた家庭の教育力の低下について調べました。その中で文部科学省が作成している「家庭教育手帳」という物を知りました。今回はその乳幼児編を印刷して読ん見たので、大事だと思ったところを共有したいと思います。
目次
家庭教育手帳とは
文部科学省では、子育てのヒント集として「家庭教育手帳」を作成し、これまで冊子として配布してきました。平成21年版からは原版を作成し、文部科学省ホームページに掲載するとともに、電子媒体に収め、全国の教育委員会等に配布しています。
家庭教育手帳は3種類あり、乳幼児編と小学校低学年から中学年編、小学校高学年から中学生編があります。今回は乳幼児編を読みましたが、時間のある時に別の種類も読んでみたいと思います。
大事だと思ったこと
- 子どもたちに家庭にもっと望むことを聞くと「家族のみんなが楽しく過ごすこと」と回答。心安らぐ楽しい家庭は家族が意識的に協力し合わなければ得られない。
- 話せばわかるとは限らないが、話さなければもっとわからない。日々の会話を増やすには、一緒に食事をしたり、お互いにその日にあったことを話したり、一緒に家事やスポーツをしたり、イベントに参加すること。
- これまでは勤勉で従順な人が社会から求められたが、これからは問題を解決するために自分で考え、工夫し、行動する、勇気ある社会人が求められる。まず親自身がその大切さを理解して、努力・挑戦する。
- 人は愛され理解されたいと思っている。理解されない不満がたまるとキレることもある。突然子どもがキレたとき、親は苦しいが、理由はある。日ごろから子どもの話しをじっくり聞く、同じ目の高さで考える、深い関心を払うとった姿勢を親がとることで子どもは親に愛されているという実感を得ることができる。
- 子どもが愛されていると感じた時、安定した気持ちで問題に立ち向かうことができる。そして、不必要に攻撃的にならず、他者や問題を受け入れることができ大きく成長できる。
- 子どもの身体的症状や行動(指しゃぶりや爪かみなど)があった場合は、病気だと心配すると同時に、心の問題が原因になってないか考える。様子をよく見て、話しをよく聞き、理解しようとする姿勢が大事。
- 子どもたちは、家庭でのルールや約束を守ったり破ったりしながら、人との関係の在り方や社会のルールの大切さを学んでいく。 家庭のルールには、あいさつ、家に帰る時間、寝る時間、きちんとした姿勢などの生活上のルールもあれば、他人に迷惑をかけない、うそをつかないなどといった道徳上のルールもある。しつけに一貫性をもたせ、しっかりと身につけさせるためにも、夫婦がよく相談してはっきりしたルールをつくり、子どもとともに親もそれを守る。また、子どもの意見を聞いて一緒にルールをつくるという姿勢も大切。
- こづかいやおもちゃは多すぎず決まった額の中で自分でやりくりする。子どものためを思うなら、お金より、心や愛情を使う。欲しいモノを得るために努力したり、我慢したり工夫することを学ばせる。
- 特別な支援が必要な子どももいる。育てにくさを感じたら、発達障害の可能性も考えてみて、発達について心配があったら、一人で悩まず、できるだけ早く地域の発達や養育相談の窓口に相談してみる。発達障害の基本的な特性を踏まえた上で、どのように対応することが有益なのかを知る。
- 子どもはゆとりある自由な時間を与えられることで、初めて心から遊びを楽しんだり創意工夫して個性や創造性を伸ばせる。
- 年下や年上の子どもを遊ぶことは、「ほかの人」や「社会性」を学ぶために大切。
- 子どもがいじめに加わったり、他者を差別して傷つけていることに気づいた時は、それが人間として恥ずかしい行いであると教える責任がある。
- 人生の目標は汗を流し、失敗を重ねながら達成していくものだと、励まし、あたたかく見守る。
- 子どもの個性と成長を信じ、ゆっくりゆったり育てる。
- 子どもに大切なのは、自信と自分を大切にする力。叱るべきところは叱り、褒めるべきところは褒める。1つ叱ったら3つ褒める。褒めることが栄養となり、自信や自尊心を育てる。
おわり
大事だと思ったことを少し書こうと思ったら意外とたくさんありました。
要は、子どもの話しを聞く、家族みんなでルールをつくり、叱るべきところは叱る。ただし、1つ叱ったら3つ褒める。なんでも与えるのではなく、我慢や努力、工夫をするチャンスを作る、子どもの成長を信じる、といったところでしょうか。
我が家は、まだルール作りはしていなかったです。夫婦で話して、挨拶をすることや人を傷つけることを言わないなどルールを作ることから始めたいと思います😊